2010年6月15日 Comment 0 傳次郎さんの波 知人が開催する長瀞のてのひらまつりへ。 てのひらまつりを私たちなりの方法で、撮影してビデオにしようと 思って参加したものの、なんだかとても難しい。テンションが維持できない、 自らカメラをまわす気持ちにならない。前日撮影内容、構成まで考えていたのに。 そんなまつりの夜に、ガイヤシンフォニーのジェリーロペスの回の映像や、波の写真集で知られる 佐藤傳次郎さんのスクリーン上映を交えてのトークショーがありました。 スクリーンに映し出される、波の映像や写真。ただただ感動しました。 たぶん、同じ波を写している写真でも、あるものに感動して、あるものには感動しないのは とてもささいなことだけど、大きな違いなのだと思う。それは初めてアラスカの写真家星野道夫さんの自然の写真を見た時に感じたのと同じ事。 傳次郎さんは海と本気で向き合っていて、海を愛しているし、その、人が超えられない波、海-自然-の凄さ、恐ろしさも知っているのだと思う。だからそういう画は私の心をつかんではなさない。もちろん、傳次郎さんの写真や映像はまさに命がけで誰もが真似できるようなアングルやシチュエーションではないのだけど、それだけではなくて情熱や愛があっての写真なのだと思う。 ま、当たり前のことを今さらなのですが、まずは自分が感動しないことにカメラを向けないものね、 誰だって。写真の場合は、その瞬間瞬間で気持ちが動いてシャッターを切れるけど、ビデオの場合 情熱をもちつづけながらカメラをまわす機会はなかなかない。 長瀞の山の中、星空の下、その波の写真や映像を見ながら、私は果たして何を撮影したいんだろうなあと考えてました。