2009年7月21日 Comment 0 オキナワ ー基地ー 4 沖縄は恩恵を受けているか? 写真:辺野古にて 沖縄に帰ってから人と話す機会がありました。沖縄の米軍基地の問題にふれました。 その人は言いました、「だって沖縄ってそれで恩恵うけてるんでしょ」 今回の沖縄旅行で、実際小さい村で話した人たちが口々に貧乏でしょうがないと話していました。 確かに私も今まで、沖縄って基地があるし、なんかそれで優遇されてるんじゃないかなと つきつめて考えることもせず思っていました。 でもだったら実際そこに暮らしている人が貧乏でしょうがないなんて言うでしょうか? それで調べてみました。 ー所得税は日本国内全国一律だから、特別沖縄で税率が低いわけではない。 ー国民健康保険料も安くない。(年収200ー300万で計算すると他県に比べて少ないということも なく真ん中ぐらいでした。) ー沖縄で生産されたお酒(オリオンビール、泡盛)の酒税が安い。 ー特別自由貿易地域というのがあって、そこに進出する企業は 法人税の控除などの優遇措置がとられている。ー>企業を誘致し、雇用を促進させることには成功していない。 ー沖縄自動車道(高速)の料金が距離に比べて安いー>実際沖縄県民はほとんどその高速を使っていないみたいです。 ーガソリンがリットルあたり7円安い ー沖縄離発着の飛行機の航空機燃料税が50%減税されているので距離の割に航空便を安くだせる。ー>確かに航空券は割安感があります。 ー米軍関係で働いている人の地方税(住民税や固定資産税など)が免除されている。 ー地方交付税の国民一人当たりで計算した額に関しては、特別多くないです。 ー思いやり予算や、SACO経費など基地関連の膨大な予算が入ってくる。 最後の項目のように確かに、莫大なお金が国から沖縄に集まっているようです。しかしとその沖縄の予算がどのように使われているのでしょう?干潟を埋め立てたり、米軍基地の在日米軍駐留経費に使われています。それからやたら立派な市役所とか、村に不釣り合いな立派な公民館とか。。。 そう、直接所得税が安いだとかで県民市民、村民一人一人がお金をもらっているということは ないのです。 ただ約9千人の人には自分のもっている土地が米軍基地になっているために、軍用地料という項目で、お金を実際に支払われています。(70%の人は毎年200万円以下の軍用地料、200万は沖縄の平均所得だそうです。) 写真:真栄田岬青の洞窟 実際莫大なお金が沖縄の行政に流れ込んでいます。だから表面的には、沖縄が米軍基地で金銭的に恩恵を受けていると思ってしまうのですが、そこにはトリックがあって、実際住んでいる人はどうかと考えると、お金を直接もらっている人はほんのわずかだし、その人たちにしても他の手段で収入を得る事ができれば、そのお金に頼る必要はないですし、つまりほとんどの人は恩恵を受けてないのではないでしょうか?また膨大なお金は開発事業にも流れているでしょう。だから一部の建築業者の上の方の人はお金をたんまりもらっているのかもしれません。そしてあわよくば雇用を生み出しているとか言うのでしょう。 ある村の村長は、観光で村を豊かにするために、人工ビーチを造るとか、なんとかパークを作るとかそんな古くて上手くいきそうにないことを真面目な顔で言っています。 -文ko-jima