2007年8月2日 Comment 0 合鴨農法の課題 先日合鴨農法を見てきた。合鴨農法をやっている田んぼを探すにはまず、ネットで囲われている 田んぼを探すと良い。かもちゃんは今回見た田んぼの1区画に15羽ほど入っているそうで、 水草や虫全般(稲についているもの、飛んでいるもの)を上手く食べてよい働きをしてくれるそうです。 勘違いしていたのは、かもちゃんは別に親子ではなく、他人同士であること。そのため、 その時々のかもちゃんによって、チーム行動する時もあれば、個人行動が目立つ年もあるそうです。 そうなるとあれ?毎年同じかもちゃんを使うのではないの?という疑問がわくのですが、 大きなかもちゃんを小さい稲の時にいれると、稲を荒らしてしまって上手く育たないので、 稲が小さいときに小さいかもちゃんを投入するのだそうです。かもちゃんは稲と一緒に成長していくわけです。 かもちゃんのエサは、虫や雑草だけでは足らないので、別途エサを与えています。 稲穂がなるとそれが一番おいしいのか、稲穂を食べてしまうので、その時点で撤退させます。 11月までかもを飼って、その後は食肉にします。 その農家では、消費者の方に直接食肉にしてあげているそうです。 ところがこの合鴨が農業のお役を終了した後の、仕組みが確立していないため、 ゴミのように捨ててしまったり、自然の川に放ったりしてしまう方もいるという話でした。 それは、とても悲しい話です。 合鴨農法で米を作ること自体は実はあまり難しことはないそうなのですが、 この最終的なかもちゃんたちの行く先を受け入れる仕組みがないと 安易に合鴨農法を始められないのではないかと思います。