2007年3月17日 Comment 0 チェコアニメ上映会に行ってきました チェコ絵本とアニメーションの世界の昼下がりの上映会に 行ってきた。風邪で危ぶまれたが、なんとか回復していってくることができた。 4本の作品のうち、ティールロヴァーの毛糸を用いたアニメーションが一番良かった。 毛糸の柔らかい質感。コウノトリが赤ん坊を運んでくるというテーマで、 あんなにも隔絶した人間と動物との間に、赤ん坊がいるのが不思議。 人間と動物との間には、はっきりとした壁があり、それをコウノトリが行き来している。 どちらかというと動物側から見ている視線が優しい。 2Dだけれどやわらかく制御が利かなそうな毛糸をどう操っているのか、興味深い。 会場ではチケット販売前から列が出来て、コアなファンが沢山来ていた模様。 また、美大生も沢山いたようでした。 女性が8割で、チェコアニメーションは女性に 人気だという僕のイメージはどうやら全く正しかったようだ。 学芸員の三浦さん(?)や映画評論家の小野耕生さんの話はわかりやすかった。 最後にトルンカの制作風景のドキュメンタリー「アトリエで制作するイジー・トルンカ」 を見たが、人形、原画、スタジオのセットを全て自ら作るのに驚いた。 それにしても最後のドキュメンタリーといい、他の作品といい、10分以内の短編ばかり。 劇場はもとより、テレビでも使いにくそうな長さだけれど、どうしてそんな作品が 作れる状況だったのか。 今回は作品を見るごとに小野さんの解説が聞けて、感じるだけでなく、知識を得る機会としても とても良かった。「世界のアニメ大国・チェコ」というイメージだったけれど、やはり古い物の方が いい作品が多いらしい。というか、今のクリエーターのすごい人の話が出てこなかったので、 昔に比べると壊滅的な状況なのではないかという印象を受けた。また、日本が世界有数の チェコアニメ理解国であるという話も聞くことができた。 今はアメリカに版権を売って商売するような、わかりやすくてチェコアニメ色の薄い作品が 作られているようだ。資本主義化はアートアニメには逆風のようだ。 アートアニメと言えば南アフリカのアーティスト、ケンウッドを思いだすけれど、 日本に帰って来て以来、ケンウッドの情報なんか全然入ってこない。 どこに情報があるんだろう。-takeshi記 そうですね。なかなか、モントリオールでみたようなアートアニメの情報が入ってこないね。 ロシアのアニメも見たけど。 アートアニメーションはいろんな手法、作風があって見ていて飽きない。 チェコアニメーションの作品を初めてみたのは今から4年前のことで、 そのときは夜の11時ぐらいから朝5時までオールナイトで国内外の 有名なアートアニメーションを上映していた。カナダのフレデリック・バックの作品や、 山村浩二さんの作品。どれも感動したが、なかでも強烈なインパクトだったのが、チェコのヤン・シュバンクマイエルや、今回の上映会でも上映されたイジー・トルンカだ。 その時初めてチェコアニメーションをみた訳だけれど、私の中でチェコのアートアニメーションはとにかくなんかすごいものだという印象。 チェコへ行ったことはないけど、そのせいでチェコって私にとって、 ちょっと暗くて、魔女みたいなおばあさんがいるような国の印象になった。影がある人たちが沢山いそうだなとか。 そのとき一回しか見ることができてない作品でもまだ脳裏に焼きついている。 今回作品が上映されたヘルミーナ・ティールロヴァーもチェコのアーティストだが、 全て子供向けの明るい作品だったので、今日はなんだか新たな、チェコアニメーションの魅力を見つけました。 しかもこの方おばあちゃんだということで驚き。 素材だとか表現方法に工夫があって、おばあちゃんなのに冴えています。 例えば、雪道を歩く表現は、動物などが歩いた足のところだけ雪の玉が現れる。 毛糸を使った作品では、毛糸をほとんど切らないで一羽の鳥を表現している。 発想以外は、マネできそうとも思わせるのがなんだか温かみがあってよかったです。 まあでもマネできないんだろうけどね。 今、クレイアニメーションを勉強しているので、本当ためになりました。 沢山作品をみたいなー!! ということで次回狙っているのが、CAFです。 カナダアートアニメフェスティバル。 4・28から下北沢トリウッド。他に何か上映情報があったら教えて下さいねー。 kojima記 そうそう、チケット買ってから一時間空いたので飲み物買いに目黒のサンデーマートに 歩いて行ったら、懐かしくって仕方がなかった。いやー、ここら辺って開けてる感と地元の しっとり感が入り交じってて独特だよねー。サンデーマートには鮮魚のバリエーションに 頑張って欲しいです。 目黒も山手通りこえるともう完全に住宅地。 ん? モスバーガーが実験的にやってたカフェも通常のモスバーガーに戻ってる。 目黒川沿いの桜も、ここら辺は大きくて川に張り出した枝が立派。 蕾も大きく膨らんでて、こちらの期待も膨らみます。