2006年8月20日 Comment 0 ドキュメンタリーと向かい合う 木村栄文さんのドキュメンタリーを見ました。 木村栄文さんは有名なドキュメンタリストです。 彼の有名な作品は、「鉛の霧」という、小さい工場で起こった亜鉛中毒の話。 そのドキュメンタリーが放送されたことで、工場は付き合いのあった会社と 契約を切られて、工場はつぶれてしまったのです。 栄文さんはその後の工場長をタイまで追って取材しています。 断片的にしか、その映像は見られませんでしたが、 栄文さんが自ら社会派としてドキュメンタリーをとろうとはしないと言っているように、 亜鉛中毒の問題を問いただす、説教的なドキュメンタリーではなく、 後になって、そのドキュメンタリーにでていた人たちの姿を 思い出して、心に何か人間の大事な部分を残してくれるような ドキュメンタリーだったと思います。 ドキュメンタリーという映像分野について、今後自分たちが やっていくものにヒントを得た気がします。