2005年4月4日 Comment 0 マチュピチュの遺跡 マチュピチュの遺跡を見に行くには、結構なお金がかかる。日本から見に行こうというのではなくて、ペルー国内に既にいるというのに。。。 私たちはマチュピチュに比較的近い都市のクスコから、マチュピチュ遺跡を見に行こうとしていた。 クスコから列車で遺跡に一番近い駅まで行くにも安いローカル車は使えず、ツーリスト専用の車両に乗らなければならず、そこから山を登るバスも ローカルならばS/2(70セントほど)ほどの距離を6$もとられる。 交通手段もさることながら、入場料25$もやりすぎな価格である。 これは年々高くなっているようで、ロンリープラネット(たしか97か98年度)を見たときは$10だった。最近も価格改定があった様で$20に斜線が引かれて$25となっていた。 マチュピチュには1日平均1,000人のツーリストが訪れるそうだから、単純に計算して1日$25,000の収益がある。 すると100日で$2,500,000、300日で$7,500,000。学生が半額で、子供もいると考えても年間$7,500,000、7億5千万円は収益があるだろう。 マチュピチュを見渡して見ると、リャマが草刈の代わりに遺跡に生えた草を食べているし、数人セキュリティーに、壁のメンテナンスをしている地元のおじさん達。 どうみたって運営費は安そうだ。入場の際にリーフレットひとつくれないというのに。 この料金設定にはどうにも頭にくるが、マチュピチュの遺跡自体は実にすばらしかった。 「天空の城ラピュタ」を見たことのある人なら誰もが、まさに・・・!と思うだろう。特に私たちが行った時は朝雨が降っていて、最初は霧が立ち込めている中、 遺跡がうっすらと見え隠れしていたので、まさに「天空の城」の趣だった。午後は霧が晴れ、天空の城の全貌が明らかになった。 段々畑のようになっているところに腰を下ろしてピクニックさながらに、サンドイッチを食べた。ここは絶好のピクニック場所で太陽の光と風が気持ちよく、 雲が動くつど、遺跡にあたる光が変るのが見ていて飽きない。どうして、こんなところにお城を建てたのかとか、どうやって作ったのかだとか考えをめぐらす。 山・雲・それに遺跡を眺めていると、こんなすばらしい風景をまた見る機会はないのだろうと思って、私たちは名残惜しく、なかなかその場を離れることができなかった。(文・こーじま) ○私達の南米横断旅行の記録は、TransAmericaから。交通手段、安宿情報もあります。