2021年12月20日 Comment 0 Affinity Photo 写真をウェブ用に保存するときの注意 [:ja] 最近使い出したAffinity Photo、気づいたのが、ウェブ用に軽いデータサイズで画像を用意するときに、画素数を小さくしてJpeg書き出しで圧縮率を設定して保存するだけだと、画像がぼやけて見えるという事。これは致命的な欠陥だ。そんなことあり得るのかな、と思って色々調べたけどはっきりした情報はない。 けれど、うっすらわかってきたのは、photoshopではユーザーに意識させないで画像に加工をしているのではないかという事だ。その証拠に、Photoshopでは単純にJpegで書き出すコマンド以外に、「ウェブ用に保存」というコマンドがあって、それをクリックすると専用のプラグインが立ち上がる(僕はいつもこの機能でウェブ用画像を用意していた)。このプラグインを使うと、圧縮する際にシャープニングをかけているのではないかと思う。それ以上に、彩度や明瞭度を調節していることもあり得る。なぜなら、Affinity PhotoでPhotoshopと同じ結果を得るためには、最低限、シャープニングと彩度の調整をしなければならないからだ。 僕が考えるに、Affinity Photoでウェブ用の画像を用意するのに良い方法は、解像度が大きいままでアンシャープマスクを強めにかけ(少しやりすぎて不自然にみえるほど)、その後、目的の画素数に落としてから必要なら再度アンシャープマスクをかけて、彩度を調節し、「書き出し」でJpeg圧縮をかける、という方法だ。調べた中では、Jpeg書き出しの時の設定を、「バイキュービック」や「Lanczos3」にするなどという情報もあったが、それはそこまで違いがわからなかった。それよりも、自分でシャープをかける、というのが最も効果が高かった。 ちなみに、一番最初にアンシャープマスクをかけるには想像力が必要で面倒だけれど、それをスキップしてJpeg書き出しの直前だけアンシャープマスクでも、良い結果が得られる。その方が気軽だ。ただ、僕としては、情報が多いときにシャープをかけた方が良い結果になるのは当然だと思っているので、前述したような2段階に分けてのシャープニングが本当は良いのではないかと思っている。 アンシャープマスクをかけると、細かいところの色情報が変わるし細かい情報は逆に失われる。彩度などは完全に「Jpeg圧縮」の範疇を超えている作業だ。だからいろんなソフトで、画像を軽くする保存の時には、シャープをかけるかどうかの選択肢が用意されているのだろう。Photoshopの場合は、「ウェブ用に保存」を選んだ時点で、シャープや彩度調節に同意している事になる、のではないか。 Affinity Photoでも、Jpeg書き出しの時に、「ウェブ用シャープ」印刷用シャープ」などのチェックボックスで自動的にシャープをかける機能があれば、便利なんじゃないかと思う。おそらく、近いうちにそういう機能はつくんじゃないかなあ。そうでないと、致命的すぎる。 Affinity Photoの書き出しダイアログで、プレビュー機能があるけれど、初期設定ではプレビューウィンドウが小さすぎて、100%表示になっていないと思う。%は option+マウスホイール で変えられる。便利なのは、command+1 で一発で100%表示になる。 100%より小さい表示だと、現状、変な表示になることが多いので、100%以上でないと使い物にならないと思う。 [:]