2006年10月8日 Comment 0 LionBus 岐阜へ行く 3日目-白川郷 川の水で顔を洗って、すっきりお目覚め。 今日も、先に目覚めました。目覚ましも時計がなくても なんとなく明るくなってたら朝。これがキャンプ。 薄いビニールで一つ隔てられているだけで、安心して寝られてしまうのだから、 テントとは不思議なものです。 朝食にパンを食べて、身支度を整えて出発。 キャンプは普通の事をするにも、時間がかかる。 白川郷へ向けて一気に北上。途中、すてきな無人駅を 見かけて、写真撮影。駅の脇にコスモスが植えてある。これってJRの人が植えるのだろうか。 素敵だよね。駅の中には長いすがあって、座布団が壁にかかってビニールカバーがしてある。 使う時だけ、椅子にのっけて、使い終わったら、雨風に汚れないように、また壁にかけるのだと 思う。多くの人が使う駅ではないのだろうけど、細部に心使いが見えてなんとも 素敵だ。昔の田園調布の駅を思い出した。やはり木の長椅子で趣きのある駅だった。 昔よく祖母や祖父と利用した駅だ。今は地下になってなんともどこの駅か区別のつかない ただ乗車して降車するところになった。 エレベーターとかエスカレーターとか、バリアフリーだとか、言ってる割に、 車いすの人困っていることも多くないですか?そんなものあるから、誰も助けたり しない。車いすキャリアーみたいな、階段横についてるわけのわかない装置、装置自分で動かせないから、駅員くるまで階段の下で待ってたりする。 駅員くるの知ってるから、誰も助けない。なんだか変と思う。 もちろん単線のローカル列車の駅と都市の駅が同じであるはずはないけど、 どこか行き過ぎてしまっているように感じる。 さて、駅を去って再び白川郷へ向かう。途中大きな湖にでて、大きく曲がりくねった道を 行く。もちろん運転は私ではない。 湖を過ぎると広い県道に再び出る。広い県道をしばらく行くと、県道下に突然 合掌作りの家が現れる。あまりに現実感のない風景に唖然としてしまった。 こんなに近代的な大きな道路のすぐそばに、”村”があるとは本当に驚きだった。 迷わず、その村方面に入っていく。車でぐいぐい村に入るのが抵抗があったので、 村の中心地へ行く前のマイナーな臨時駐車場にとめた。 ちょうど稲刈りをするかしないかの時期で、天気がよいこともはたらいて 黄金に輝く稲穂。そしてその奥に合掌作り。うつくしー。 白川郷は有名なだけあって、観光客が沢山いた。 地元のおばあちゃんに聞くと、ささっと町の説明をしてくれて、 今日は観光客の数は全然少ないほうだーという。 村の方々に用水路があって、きれいな水が流れている。 しかもヤマメまで泳いでいる。観光地なので、確かに土産物屋さんや、 観光客用の食堂など俗化したところも目につくが、 うつくしい田舎なので、時間をかけて散策した。 合掌作りの家の中も、拝見した。合掌造り本体は観光用に公開して、 家のひとたちはその横に付け足したような家に住んでいる。 維持するのが大変で、手放して解体してしまうという人もいるらしい。 村には「結い」という村人同士が助け合うという美しい 仕組みがあるのだが、これが崩れてきて、屋根のふき替えが 困難になったからだそう。業者に頼むと3千万円かかるそうだ。 3千万は相当だが、村の美しさに共感する人のボランティアを 集えば、一人一日1万円でなんとか吹替えできないのかなと 思ってしまう。ネソとよばれる柔軟な木をつかって結んぶらしいので、 こういったものは伝統的に受け継がれていく必要はあるわけだけど。 合掌造りのある村は白川郷だけではないということで 一つ先にある、菅沼村へ行く。富山まで行く気はなかったが、 車を走らせるうちにうっかり富山まで来てしまった。 合掌作りの村は他にもあったそうだが、時代とともにダムに 沈んだということだ。 記 ko-jima