2007年7月20日 Comment 0 Henry Dargar展を見に行く 原美術館でHenry Dargarの展示を見てきました。女性だと思っていて見ていて、チラシを後でみたら男性だというのでびっくりしました。登場する少女が裸だったりするんですが、全然いやらしさを感じなかったので。 Dargarは”In the Realms of the Unreal(非現実の王国で)”という物語の挿絵にその場面を切り抜いた絵画を死ぬまでずっと制作していたようです。挿絵だけで15,000以上に渡る物語なのですが、 その他のイラストもこの物語の場面を描いたものだったり、登場する天使だかモンスターのようなものだったりするので、ほとんどこればっかり描いていたんだと思います。 王国マップのようなものや、登場人物リストみたいなものも作っているのが展示の写真からわかりましたが、 なんだかこういう部分にはとても親近感を感じます。誰でも子供のころに創造力のレベルの差はあるにしろ、 好き勝手な物語を頭の中に描いていたんじゃないかなと思います。 私の場合ぬいぐるみが好きだったので、名前をつけて毎晩診断表をつけてました。 体温がいくつとか、何が好きで何が得意とか。今になってはうっすらとしか 思い出せないけど。今この展示を見て、なぜその後そのぬいぐるみをゴミ袋に入れて捨ててしまったのかな とか不思議に思います。家の親はそれをなんどとなく袋から出して私のところに戻してくれましたが。 普通の社会だといつまでも空想世界に浸ってはいられないのですが、空想世界を捨ててしまうというのはなんだかもったいない気がします。現実社会と、空想世界っていうのが半々ぐらいであると 人生楽しい気がします。 と話が作品からそれてしまいましたが、Henry Dargar氏について詳しくはこちら。英語です。 http://en.wikipedia.org/wiki/Henry_Darger