お勉強になる映画

カウスピラシーというドキュメンタリーを観ました。
「サステナブル」を手がかりに肉食について取材しています。
ディレクターの男性は、多分、菜食ではないのだろうと思われるので、「押し付けがましいその手の映画だろう」というバイアスがかかりにくく、肉食の方にも見やすいのでは、と思います。
テレビではまずないし、おそらく雑誌でもこの情報量はないのではないかと思います。一時間半と、短めなので普段からちょっと気になっている人は観ておいて損はないと思います。
世界人口をどうやって飢えさせないかということに主眼が置かれており、動物愛護の観点はほとんど欠落しているというのが、理解する上でのポイントだと思います。
みていて感じる違和感なども含めて、今後話のネタには良いのではないでしょうか。

去年フランスを旅行して、国土のほとんどが牧草地に使われている事にびっくりしました。日本の50倍の牧草地があります。見る分には緑の草原が延々と広がっている美しい景色なのですが、これらがもともと森林だったと考えると、悲惨なほどの森林破壊だと思います。しかも、森の中の土は普通ふかふかで、落ち葉などの腐葉土で栄養がたくさんの豊かな土壌ですが、牧草地はやせていて、牧草以外は育たなそうな、とても野菜作りなどできそうにない土壌だったんです。風と水と樹が何百年もかけて土地を豊かにしているのに、人間は一瞬で痩せた牧草地を生み出しています。恐ろしい事だと思います。そういうことも、映画を見ていて思い出しました。

たぶんそのうち消されてしまうかもしれませんが、今なら日本語字幕付きがyoutubeでもあるようです。こちらのページに貼付けられています。
http://happyneko.jugem.jp/?eid=2040

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