2005年9月12日 Comment 0 ブラジル映画祭2005 やっと最終日に行けました、ブラジル映画祭。 最後を飾るプログラム”EDIFÍCIO MASTER”はブラジルでは有名なドキュメンタリー作家 Eduardo Coutinho。 あらすじは、「リオデジャネイロのコパカバーナ海岸にあるアパートメント で暮らす人々の日常を、七日間かけてフィルムに収めたユニークな作品」。 合計276戸ある 巨大な賃貸マンションには住人それぞれの喜怒哀楽に満ちた波乱万丈の人生がある。 おそ らく高級住宅地のはずのコパカバーナではこのマンションは特異な存在だということは間違い ないと思うけれど、40年以上生まれたときから住んでいて何十回も部屋を移った女性、娼婦、 アメリカで退職し、故郷に戻ってきた老人、成功を夢見るミュージシャンなどなど。恋愛、結 婚、離婚、家族との死別、ノイローゼ、あらゆる問題を抱えながら生きていく人々が恥じること なく自分の人生について語るのが新鮮。日本にいると、世間体を気にしたり、プライドだったり、 なかなか腹を割って話などできないが、この映画はブラジルの、人と人が飾り気なく生身で触 れ合う日常を想像させる。 SD(720×480)でのビデオ撮影で、PD-150なども使用していたようだ。キネコなどしていないの でスクリーンに映ると荒さやノイズが目立ったが、作品の強さが勝っていたようだ。 しかし一番ありえないと思うのは、マンションに住み込んでこんな撮影をさせてくれるブラジル 人の寛容さだ。 日本だったら絶対に撮影許可おりないでしょう。 いいなあ、ブラジル。